賃貸契約の初期費用として支払う「礼金」の意味とは?

賃貸契約の初期費用として支払う「礼金」の意味とは? 賃貸契約の初期費用として支払う礼金の意味ですが、これは元々は文字通りお礼としてのお金という意味でした。
自分の住むところを探しているときに、それを提供してくれた大家さんに対するお礼という意味です。
しかし、これはどうみても大家さんが上、店子は下に見られている時代のものであることは言うまでもありません。
賃貸契約というのは基本的には対等な関係のはずで、貸してくれるほうが上の立場、借りるほうは下の立場ということは本来ないはずです。
お礼という意味からいえば、部屋を借りてくれてありがとうと言う意味で、大家さんのほうから借主に対してお金を支払うことだって別に全然かまわないはずであり、その逆のことだけが行われているのはある意味では不思議な話です。
ということで、最近では借主の立場も強くなってきたというか、借り手が少なくなってきたという現実的な問題もあり、礼金など取っていては借り手が見つからない物件も増えてきたために、礼金0円というのもごく当たり前になっています。

賃貸契約時に支払う「礼金」はどこに流れていくの?

賃貸契約時に支払う礼金ですが、これは最終的にはその物件の所有者、つまりは大家さんのところに流れていくことになります。
そもそもこれは文字通り、住むところを貸してくれてありがとうという意味で、借り手が大家さんに対して家賃とは別に支払うものであったからで、不動産業者などが仲介する場合であっても最終的には大家さんの手に渡るようになっているのです。
本来はあくまで借り手が賃貸契約に対して自主的にお礼をしたいという意味で生まれたものなのですが、不動産業者の仲介が行われる現在、借り手の自発的意思とは全くの無関係に自動的に請求されることも多いのですが、これは別に法律上決まっているようなものではありません。
もし嫌ならば、そのようなお金が設定されていない物件を探すように不動産業者に交渉することは全く構いません。
そもそも不動産業者の取り分とは無関係ですから、不動産業者にそのように伝えても別に嫌な顔をされるようなことはありません。